2023.07.01

7月のたより

広島の梅雨明けは、例年7月20日前後ですが、梅雨の中休みともなるとサンサンと太陽の光が降りそそぐ7月。本格的な夏の到来です。終園式を迎える頃には、蝉の鳴き声が聞かれることでしょう。

新年度が始まって3か月、毎日の繰り返しの中で新しい環境になじんできた子どもたちです。子どもたちの表情からは、園が安心できる場所になっていることがうかがえます。それは、園という「場」への慣れだけではなく、友だちや先生など様々な人との出会いが安心に結びついてきていること、不安を忘れて過ごせるような「おもしろい」こと「たのしい」ことにたくさん出会うことができたからだと思います。「おもしろい」「たのしい」ことの積み重ねから新たな発見があり、活動の幅も広がっています。

もうすぐ七夕がやってきます。聖モニカ幼稚園では、クラスごとに笹を用意して飾りをつけたり短冊を飾ったりして、七夕を楽しみます。近年では、短冊の願いごとに「コロナがはやくおわりますように…」「マスクをはずしてあそべますように…」「マスクなしで、ともだちといっぱいわらったりうたをうたったりできますように…」などコロナの収束を願うものがありました。私たちが感じる以上に子どもたちはコロナ禍の窮屈さや不便さを感じていたことを実感しました。今年の短冊には、どんな願い事が記されるのでしょうか?保護者の皆様にも願い事を書いていただけるスペースを設けますので、ぜひ子どもたちと一緒に七夕をお楽しみください。

先日、在宅医療を専門に行う施設の医師のお話を伺う機会がありました。その中でも、『感覚が育つことで、自らの力で育つ機能を発揮させる』というお話はとても印象的でした。子どもは新しい感覚を自分のものにしながら成長していくそうです。例えば、幼児が靴を左右反対に履くことがよくありますが、これは子どもの成長にとって大切なことだというのです。足(つま先)は、脳から一番遠い場所にあるため伝達がおそくなります。靴を左右逆に履くことによって親指の先があたり、あたる感覚を感じるのだそうです。この“あたる”感覚を感じることで脳へ伝達し“きつい”と感じるというわけです。大きくなって足の裏を異常にくすぐったく感じるのは、この経験がなかった(すくなかった)方に多く、それは感覚過敏となり、時に感覚過敏は、生きづらさとなると言われています。改めて、幼児の活動にはいずれも意味があることを感じました。水遊びやどろんこ遊びは、まさに“感覚遊び”です。この時期にたくさん経験できる環境を整え、子ども自身の持っている“育つ力”を育んでいきたいと思います。

園長 松尾 栄理香