2022.12.01

12月のたより

たくさんの行事がある二学期。友だちと一緒にその一つひとつを経験し、嬉しさや楽しさを分かち合い、達成感や満足感を積み重ねていく中で、子どもたちは仲間の存在の大切さに気づいていきました。そしていろいろなことに興味を深めていったように感じています。そうした経験を経て、今年もクリスマスを迎えようとしています。

先日のアドヴェント礼拝では、保護者の皆さまと一緒に礼拝を守ることができましたこと、心より感謝しております。ありがとうございました。クリスマスは、イエス様のお誕生をお祝いする日として毎年訪れます。そして、その繰り返しに意味があるとも言われています。毎年、クリスマスのお話にふれる中で、神さまはその時に適ったメッセージを与えてくださるそうです。2022年のクリスマス、皆さまにはどんなメッセージが届けられるのでしょうか?

エントランスに飾られたクリスマスクリブ。今年はじめて聖モニカ幼稚園でクリスマスを迎える子どもが、クリブを観て「えっ!いえすさまってこんなとこでうまれたん? スマホもテレビもないじゃん。おふろもないしさむいじゃん!」と驚いた様子で気づいたこと、感じたことを伝えてくれました。その言葉を耳にしたとき、今ではイエス様のお誕生をあたりまえの物語のように受け止めていた自分に気づきました。初めてこのクリスマスのお話のふれた時、イエス様が馬小屋でお生まれになったことの衝撃を思い出しました。およそ2000年も前、争いの絶えなかった時代にイエス様が救い主としてお生まれになり、暗い世の中を照らしてくださったことからクリスマスは始まりました。イルミネーションが街を彩り、お祝いムードのクリスマスが目立ちますが、今年も子どもたちと一緒に“クリスマスの始まり”を心にとめてクリスマスを迎えたいと思います。

保育室にはイエス様のお誕生を身近に感じるクリブがあります。このクリブは先生たちのお手製です。よく観るとそれぞれの表情にユーモアがあり、どことなくほっこりします。十数年という年月、毎年たくさんの子どもたちに見守られて、たくさんの子どもたちと一緒に、聖モニカ幼稚園でクリスマスを過ごした赤ちゃんイエスさまは、白い布が黄ばみお顔の色も変わっています。博士たちから贈られた宝物もその色に深みがでて、何とも味のある風合いのクリブになっています。子どもたちは、時にそのクリブをドールハウスとして友だちとごっこ遊びのようにして楽しみ、時に一人でひっそりと向き合って静かに語りかけながら、クリブの人形とお話しをしています。そこには子どもの世界があります。きっと子どもたちは、クリスマスの物語に思いをはせ、幸せな時間を過ごしているのだと感じています。子どもたちが降園した後のクリブは、朝の姿とは違い、いろいろな表情を見せてくれています。それを見るのも、この時期の楽しみの一つでもあります。

世界中の誰もが、神さまの愛に包まれ、喜びと感謝に満ちてクリスマスを迎えられますように…☆

園長 松尾 栄理香