2026.10.01

10月のたより

 9月は、気候が安定しない日が続き、大雨や台風による被害がもたらされた地域もありました。8月の被災からようやく復旧し、気持ちを切り替えて心機一転というタイミングで、台風の被害に遭った方もいらっしゃいました。ここ数年、自然災害が同じ地域に集中する状況が重なり、心が痛みます。被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。そして、一日も早く、元の安心した日常が戻りますようお祈りしております。

空気が乾き、空を見あげると澄んだ青空に白い雲がよく映えるようになり、空気も乾いていて『過ごしやすい』と感じる日が増えてきました。日が落ちるのも随分早くなり、秋の味覚が食卓に上るようにもなりました。「旬のものは栄養価が高く、旬のものを食べると風邪もひきにくくなるし、健康に過ごせる」と料理人の方から伺ったことがあります。秋は旬の食材が豊富で、正に『食欲の秋』。また、秋は様々な行事がありいろいろな経験を積み重ねていき、心も体も友だち関係もぐんと大きく成長する時期です。よく食べ、よく遊び、心身ともに健康な身体作りをしたいものですね。

先日の中秋の名月の日には、年中組・年長組の子どもたちが『お月見団子』を作っていただきました。

給湯室に届いた年長組の子どもたちが形成した『おだんご』をみて一年前のお団子を懐かしく思い出しました。一年前は、大小様々なだんごや、細長いものやハートの形をしたものがありましたが、今年は形も整い均等に丸められたお団子ができていました。それは、子どもたちの成長を感じるとともに、すこ~し寂しさも味わった出来事でした。お月見には秋の七草を飾ることがありますが、保育室には、ススキやワレモコウ、リンドウ、ふじばかま、ケイトウ、オミナエシなどが飾られました。子どもたちは、興味深々で花を眺めたり、香りを感じたりしていました。満3歳児クラスでは、子どもたちが1本ずつ手に持ち触りながら「ふわふわしてる!(ケイトウ)」「もしゃもしゃしとる(ススキ)」と感じたことを伝えてくれました。秋は、五感が研ぎ澄まされ心が動く瞬間がたくさんあります。

運動会に向けて準備が始まりました。子どもたちは、運動会を通して友だちと一緒に『体を動かす喜び』『表現する喜び』を積み重ね、仲間意識が高まっていくことでしょう。友だちとの交わりが深くなれば、これから益々ごっこ遊びが盛んになります。ごっこ遊びは生活の模倣であったり、体験したことの再現であったりと、子どもたちのあふれ出るアイディアから発展していきます。先日も年中組のクラスで『おすしやさん』がオープンしました。ごっこ遊びを楽しんでいる子どもたちの表情はとても生き生きとしています。開店の案内をお知らせしてくれたり、店内で誘導してくれたり、職人さんが寿司を作ってくれいたり、ウエイターが運んでくれたり、と役割分担もバッチリです。ユニークだったのは「こどもは わさびはだめですよ」とアナウンスがありました。メニューは、『赤ちゃん用』『子ども用』『大人用』とあり、感心させられ、また、店員さんが写真をとってくれて、その写真がもらえるというサービスもありました。子どもたちの豊かな発想に楽しくなります。ハーバード大学の研究で、『幼少期に、経験豊かなごっこ遊びをした子どもは、自分の主張をしながらも、他者の主張を聞き取り妥協点を見出すことができ、将来、社会に貢献できる』と発表があったそうです。大人への憧れが強い子どもたちにとって、ごっこ遊びは、“観察力”“柔軟な発想”“工夫する力”“物作り”“仲間との共同作業”と学びにつながっているようです。子どもたちは、本当によく観ていますし、その表現力は豊かでおもしろいです!!

園長 松尾 栄理香