2024.01.09

明けましておめでとうございます

新年早々、悲しくて痛ましいニュースが続きました。被害に遭われた皆さまに心からお見舞い申し上げます。

「あけましておめでとうございます」「ことしもよろしくおねがいいたします」と丁寧なあいさつをして登園してくる子どもたちは、幾分頼もしく見えました。年末年始、いろいろなところにお出かけした子どもたちも多く、たくさんお話しをしてくれました。その様子からも、コロナ禍以前のような日常生活が戻っていることを感じています。
園庭のもみじの葉がすっかり落葉し、寒々しい木の幹と枝になったある日、一人の子どもがもみじの木を眺めながら「(もみじの葉は)どこにいっちゃったんだろうね…ぼくもいきたかったな」とつぶやき、それを聞いた友だちが「たびにでたんだよ」と答えるという、子どもたちのやりとりのエピソードがありました。『どこにいったんだろう?』『ぼくもいきたかったな』『たびにでたんだよ』と感じる子どもたちの感性に触れ、心が温かくなりました。子どもたちのこの豊かな感性は、いろいろな環境の中で育まれると思っています。それは、人との出会いであったり、絵本との出会いであったり、ありのままの自分を受けとめてくれる存在であったり…心を動かしながら積み重ねる経験も、子どもたちの感性をさらに磨いていくことでしょう。2学期は様々な行事があり、子どもたちはその一つひとつを友だちと一緒に積み重ねてきました。そして、2学期の締めくくりに、聖モニカ幼稚園のクリスマスを保護者の皆様と共に、迎えることができました。毎年、年長組の子どもたちが中心となって進められ、小さい組の子どもたちも一緒に行われるクリスマスページェント。今年は、数年ぶりにみんなで揃ってイエス様のお誕生をお祝いすることができたクリスマスとなりました。たくさんの行事がある中で他の学年と思いを一つにして行う行事は、このクリスマスだけです。普段の主体的な活動の中で異年齢の交流はありますが、みんなで心を合わせて行うことができるこの“クリスマス”は、子どもたち同士の心の絆を深くしてくれたことでしょう。クリスマスが終わった後、小さいクラスの子どもたちが見様見真似で衣装や小道具を作り、ページェントの年長さんの役になってページェントごっこが始まり、そこには子どもたちの嬉しい気持ちがあふれていました。先生たちが教えたわけでもないのに、その動きをよくとらえていて、セリフも覚えていることに驚いたほどです。


これらの経験から、3学期は子どもたちの心が一段と豊かになり、友だちの特性をよく理解して、友だちとの交わりが更に深まっていき、クラスが一つの家族のようになります。また、友だちが喜ぶこともよく知っていて、これまで以上に遊びも充実し、翌日への希望をもってお家に帰る姿も多くなることでしょう。

2024年が子どもたちにとって、保護者の皆様にとって、笑顔あふれる心豊かな日々となりますようお祈りしています。