2026.06.01

6月のたより

さわやかな5月はどこへ行ったのでしょうか?夏日はもちろんのこと、真夏日も幾日かあった5月でした。今年は『暑熱順化』という言葉をたくさん耳にしました。『“暑熱順化” とは、身体が暑さになれること』だそうです。“暑熱順化”が進むと、発汗量や皮膚血流量が増し、発汗による気化熱や体の表面から熱を逃す熱放散がしやすくなります。ただ、今年のように気温が急に上がると、“暑熱順化”できていないため、熱中症のリスクが高まり、ニュースなどでも熱中症対策におけるコメントが何度も繰り返されていました。熱中症対策としては、水分補給と休息が大切なことは周知されていますが、入浴をして適度な汗をかくこともいいようです。また、これから梅雨に入ります。雨がふると、気温が下がりその寒暖差にから体調を崩したり、それまでに暑熱順化した身体も元に戻ってしまったりするので、より一層注意が必要です。じめじめと蒸し暑く過ごしにくい季節ですが、この時期にしか経験できないこともたくさんあります。衛生面や健康面には十分配慮して子どもたちと豊かな日々を過ごしたいと思います。

雨は、乾いた地面を潤し、植物たちの生長を促してくれます。子どもたちが植えた夏の花や野菜の種・苗は恵みの雨を浴びるとその生長の勢いを増し、子どもたちにとっても心が動く場面がたくさんあります。小石のような小さな種から芽が出て双葉になり本葉が出ていく様子を間近に観たり、花が咲いて実がなり、色づいていく様子を観たりしながらその生長に心を動かしている子どもたちです。園庭にはブルーベリーやジューンベリーが色づき始めました。また枇杷の実がたわわに実り子どもたちの目を引き付けています。子どもたちは、いつ食べられるかとその時を楽しみに待っています。ジューンベリーやブルーベリーのように小さな実を一粒味わうだけでも、とても幸せそうな表情をしています。自然と関わると五感が研ぎ澄まされ、言葉が豊かになり興味や関心があふれ、活動することへの楽しさや面白さを感じるようになると思います。そして時に「どうして?」と疑問に思うことや不思議さを感じることも子どもたちの心を豊かにしてくれます。

雨が降ると、傘をさし、長靴を履いて…『水たまりを見つけると思わず足を入れてしまいたくなる感覚は何歳ぐらいまであるのだろう』と、ふと考えます。子どもたちにとって、雨の日は特別です。いつも見ている景色が雨に濡れて違って見えることでしょう。雨の日の独特の匂いや音も子どもたちにとっては、ファンタジーの世界なのでしょう。その世界を歩くだけでも子どもたちにとっては冒険なのかもしれません。

園長 松尾 栄理香