2026.02.01

2月のたより

 一年で最も寒い時期を迎え、大寒といわれる暦のとおり日本列島を大きな寒波が包み込みました。「10年に一度あるかないかの寒波がやってくる。」「警報級の寒波となる。」と数日前から備えを呼びかけるニュースが繰り返し放送されていました。昨今は本当に寒暖差が激しく、暑いか寒いかどちらかといった、極端な気候が多いと感じています。寒波到来の日、幼稚園にはうっすらと雪が積もり、朝日に反射してキラキラと美しい光景が見られました。お日さまの光は偉大で、あっという間に融けてしまいましたが、残っている雪に心を弾ませてウッドデッキに向かって走っていく姿や雪をかき集める姿などがありました。また、「みずふうせんで まあるい こおりをつくりたい!」という子どもの提案もあり、さっそくチャレンジしてみました。他にもカップに色水を入れたり、植物を入れて水をはったりと氷作りの準備をしました。氷点下になるという天気予報に期待して翌朝を迎えたのですが、いずれも氷ができていませんでした。がっかりした様子の子どもたちもいて、「どうしてできなかったんかね?」と尋ねると、「さむさが たりんかったんよ」と話してくれました。「なるほど!」と納得です。氷作りにワクワクしたり、うまくいかなかった理由を考えたり、この季節ならではの心の動きがあることを嬉しく思います。まもなく暦の上では立春を迎えますが、寒さはもうしばらく続きそうです。その寒さの中にも、日が長くなったり、植物の生長に気付いたりと、春の兆しに心をとめながら春を待ち望む2月です。この季節、聖歌『まもり』の「さむいさむいふゆでも まけるなまけるなと まもってくださるかみさま」という歌詞に、いつも勇気づけられます。子どもたちが植えたチューリップの球根が芽をだし、春が来るのを待っています。先日、「○○ぐみのちゅーりっぷがさいとった」と話してくれた男児がいました。続けて「ちゅーりっぷのめが さ(・)いとった(・・・・)」と教えてくれました。また、毎朝登園すると、ちゅーりっぷの球根が眠っているプランターのところに行き、チューリップの生長に関心を寄せている姿もあります。聞き取ることはできませんが、その様子から何か話しかけているようにも感じています。小さな命の芽生えの中に生長の喜びが重なり、春待ち遠しい季節でもあります。『はる』の語源は諸説あるようですが、「張る:草木が芽吹き、膨らむ様子や氷が溶けて水が張る様子」「墾る:田畑を耕し始める季節であること」「晴る:冬の厳しい寒さが和らぎ、天候が晴れやかになる様子」などを示しているようです。

1月の聖書のことば『イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。』(ルカによる福音書2:52)について、5歳児のクラスで分かち合いの時がありました。保育者が、“知恵が増し”とはどういうことだと思うかと、子どもたちに尋ねたところ、「かんがえたら あたまのなかがよくなる」「おおきくなって うまくできるようになる」などと答えた子どもがいました。すると、「それだけではだめ」という声があり、理由を聞くと「かんがえることがだいじ!」と話してくれました。続いて「いっぱいあたまをつかったら しらないことをおぼえられる」ということも話してくれました。いろいろと感じたことや気づいたことを分かち合うことができました。話し合いの場に参加させてもらい、子どもたちの会話を聞きながら、子どもたちの成長を感じると共に、その姿が1月の聖書の言葉と重なりました。

園長 松尾 栄理香