園庭のもみじの葉が色づき、ようやく紅葉のグラデーションに目を見張る季節となりました。また街路樹もうつくしく紅葉し、日本の秋の深まりを感じているところですが、気がつけばもう師走です。街はクリスマスのイルミネーションに彩られています。
♪アドベントクランツにあかりがつくと かみのこイエスさまの おたんじょうがちかくなる まことのひかりイエスさまのおたんじょうを みんながまっています みんながまっています・・・・♪ (幼児さんびかⅡ)
先日は、聖モニカ幼稚園のアドベント礼拝にお越しくださいましてありがとうございました。保護者の皆様とご一緒にアドベント礼拝を守ることができましたこと、感謝しております。アドベントを迎えると、お部屋からクリスマスページェントの歌やクリスマスキャロルが聞こえてきて、クリスマスが近づいてきていることを感じます。
『クリスマス』って、皆さんにとってどのような日でしょうか?子どもたちに「クリスマスって何の日だと思う?」と尋ねてみると、「ケーキをたべる」「ツリーをかざる」「サンタさんがくる」「プレゼントをもらう」など、子どもたちは自分の知っているクリスマスを話してくれます。もちろん、どれも子どもたちが経験する『クリスマス』です。聖モニカ幼稚園で何度か『クリスマス』を迎えた子どもの中には「イエスさまのおたんじょうび」と答える子どももいます。私たちがこれから迎えようとしているクリスマスは、『イエスさまのお誕生をお祝いする日』です。今からおよそ2000年も前に、暗闇だった世界に小さな光としてイエス様はお生まれになりました。人々の心の中を明るく照らす光としてこの世にいらしたイエスさまは、神さまがくださった最高の贈り物なのです。
イエスさまは、子どもたちにとってどのような存在なのでしょうか?合同礼拝やお部屋で行われる礼拝の中で、子どもたちはイエスさまのお話を聞いています。いつも優しく守ってくださるイエスさま。病気の人や困っている人を助けてくださるイエスさま。奇跡を起こして人々を救ってくださるイエスさま。毎日のお祈りやお話を通してイエスさまのことを身近に感じ、イエスさまの愛の深さを感じていると思います。あるクラスが、収穫感謝祭の時にいただいた“おせんべい”。全園児分はなかったのですが、子どもたちの提案で一枚のせんべいを4つに分けてみんなで食べることになりました。おせんべいをもらったクラスの子どもたちに「みんなにわけてくれて ありがとね」とお礼を伝え、「どうしてわけてくれたの?」と尋ねると「あのね、みんなでたべたほうがおいしくかんじるとおもって」と話してくれました。ひとかけらのおせんべいでも、その方が“おいしく感じる”と思った子どもの心に“愛”を感じました。また、おせんべいを届けてお部屋から出てきた子どもたちの優しく喜びに満ちた表情が、とても印象的でした。クリスマスを前に幸せな気持ちになった一場面でした。
イエスさまのお誕生をお祝いするクリスマス。子どもたちと一緒に嬉しい気持ちを膨らませながら、喜びをもって待ち望み、その喜びを皆様と共に分かち合いたいと思います。
園長 松尾 栄理香