2022.02.01

2月のたより

 一年の中で最も寒いと言われている2月。一方で、暦の上では立春を迎え自然界ではすこ~しずつ春を迎える準備が始まります。
 聖歌『まもり』~♪にわのきのえだよくみると かたいからにかこまれた ちいさなきのめがみつかった♪~この寒さに耐えながらしっかりとエネルギーを蓄えて、春が来るのを待ち望む小さないのちのエネルギーが春には美しい花を咲かせてくれます。聖モニカ幼稚園の園庭には、“さくら”はもちろん、“ゆきやなぎ”や“こでまり”などが今か今かと春を待っています。
 今年も、コロナ禍の中での保育となりました。連日伝えられる感染者の数に一喜一憂し、『コロナが早く終息しますように…』と願う日々です。先日、一人の女の子が園バスの中で、体を丸めて下を向いていました。気分でも悪くなったのかと心配して声をかけたところ、『はやくコロナがなくなりますように…』と神さまにお祈りをしていたそうです。このエピソードを聴いて、子もたちも祈る思いで日々を過ごしていることを感じると共に、子どもたちが生活の中で神さまを身近に感じて、祈ることで心が慰められ、祈りが子どもたちの心のよりどころとなっていることを感じました。先の『まもり』には続きがあります。~♪さむいさむいゆふでも まけるなまけるなと まもってくださるかみさま♪~『まもり(※)』は私の好きな聖歌の一つでもあります。この歌にふれる時、神さまが守ってくださっていること、応援してくれている存在がいると感じることに、心が慰められるのです。コロナ禍の今、大変な日々が続いていますが、神さまが守っていてくださることを思い、私たちにできることを丁寧に積み重ねた先に、誰もが安心して過ごせる日常が戻ってくることを信じています。
(※キリスト教保育連盟 幼児さんびかⅡ)

今月はLove & Peaceコンサートがあります。子どもたちはこれまでも折にふれて『平和』について話し合いの時をもってきました。8月6日の原爆記念日のこと。各地で起こる災害のこと。紛争している国のこと。そして、今年は東京オリンピックやパラリンピックが開催されて、これまで以上に世界に目を向けることができました。平和について分かちあう時、子どもたちから、ハッとさせられるようなメッセージを受け取ることがあります。身の回りの些細な出来事が平和に繋がることを教えられます。毎年、子どもたちからのメッセージには、「愛すること」「感謝すること」「赦す(ゆるす)こと」が共通しています。“子どもたちからのメッセージが皆様に届くように”と願いながら準備をすすめていきたいと思います。

園長 松尾栄理香