2021.07.01

7月のたより

 今年は梅雨入りが早かったため、夏の到来も早く、水遊びも例年より早く始まりました。『子どもってどうして、こんなに水が好きなんでしょう。』『水あそびをしている子どもは、どうしてこんなに生き生きとしているんでしょう。』水と戯れる子どもたちの表情はまぶしいくらいキラキラとしています。そんな子どもたちを見るだけで、とても幸せな気持ちになるのは私だけではないはずです。水遊びの傍らでは、しゃぼん玉あそびを楽しむ姿もあります。『しゃぼん玉ってなんてきれいなんでしょう。』『うまくできた瞬間に、思わず「うわぁ!」と声がでてしまうのは、どうしてなんでしょう。』それはきっと、心が動かされているからです!心が開放され、ダイナミックに活動ができるこの時期ならではの遊びを、子どもたちには存分に楽しんでもらいたいと思っています。

 オリンピック開催にむけて着々と準備が進められています。開催については賛否両論あると思いますが、オリンピックに出場する選手には心から声援を送りたいと思います。すでにご周知のとおり、広島県出身の山縣亮太選手のオリンピック出場が決まりました。『おめでとうございます!』その嬉しい瞬間を、リアルタイム(陸上日本選手権)やニュースで観ていた子どもたちもいたようでした。会話の時間に山縣選手のことをみんなで話し合う中で、「かっこよかった!ぼくたちもやってみたい!」と胸を高鳴らせる子どもたちでした。
 中国新聞で山縣選手がオリンピック代表に内定した記事を読みました。短い記事でしたが、ご家族の支え、病気や故障を経て手に入れたオリンピック代表、読み終えた後に目頭が熱くなりました。また、『予想を上回る多田の飛び出しに「焦ってしまった」。焦りが力みを生み、中盤の伸びを欠いた。』という山縣選手の言葉が心に残りました。『焦る』ことの怖さを改めて感じるとともに、子どもたちとかかわる中で、子どもたちを焦らせることは、その伸びようとする芽の成長を弱くしたり、時には摘んだりすることになるかもしれないと思いました。今年の夏はオリンピックムードに包まれ、様々な国の選手が活躍する姿を見ることと思います。一試合一試合に魂をかけて臨む選手の姿はきっと子どもたちの心を揺さぶることでしょう。
                                                 園長 松尾 栄理香