2025.04.01

4月のたより🌸







 3月の冷え込みもあり、ようやく桜の便りが聞かれ、先日広島でも開花宣言がされました。今年は新年度がスタートしてからしばらく子どもたちと園庭のお花見を楽しめそうです。子どもたちが植えたちゅーりっぷが一つ、また一つと花を咲かせ、喜びの春をお祝いしてくれているようです。春は桜が満開になったり、色とりどりの花が咲き誇ったり、街が明るくなり気持ちも明るくなります。戸外に出ると「ちゅーりっぷがさいとる!」「あかいろがさいた」「〇こさいたよ」「しろは はなびらがちがう」などと、ちゅーりっぷに心を寄せて春を感じている子どもたちの姿にほっこりしています。また「このちゅーりっぷちいさいね(ひくいね)。おみせにあるのはながいのに、なんでこれはちいさい(ひくいん)だろう?」と不思議な思いを伝えてくれました。確かに葉っぱに隠れるようにつぼみがつき、低いままで色づいて花が咲きました。調べてみると「秋植えの球根は、冬の間寒さに耐えることで、春に温かくなるとぐーんと茎をのばし花を咲かせるそうです。そのため、温暖な地域や暖冬の年には草丈よりも短く咲いてしまう場合がある」ということです。また、ちゅーりっぷは、花が色づき始めてからも茎をのばすので、短く咲いてもこれからぐんぐんと伸びていくそうです。この「なぜだろう?」「どうして?」と思う子どもの気持ちを大切にしていきたいと思います。子どもは、いろいろなことに心を研ぎ澄ませ不思議さに気づいたり、疑問に思ったりしながら毎日を過ごしています。その子どもたちの「どうして?」に私たち大人も寄り添い、子どもたちと一緒にたくさん心を動かしたいと思います。

2025年度の歩みが始まりました。ちゅーりっぷの花言葉は『おもいやり』と『博愛』だそうです。新年度をスタートするのにふさわしい花だと思います。新年度は、うれしさとドキドキと悲喜こもごも…この時期ならではの緊張感が漂いますが、春の風や小さな虫たちがその心を包み込んでくれることでしょう。そしてどんな時も、神さまが共にいてくださり一人ひとりを大きな愛で守ってくださることは、子どもたちにとってどれだけ心強いことでしょう。今年は4月20日(日)にイエス様がよみがえられたことをお祝いする『イースター』を迎えます。子どもたちとその喜びを分かち合うことができることをうれしく思っています。

新しい環境の中では『目と目があう』『ほほえみを交わす』ということが土台となり、友だちや先生たちと言葉を交わしながら、心が通じ合っていきます。この『心が通じ合う』という体験は一人では経験することができません。子どもたちが幼稚園生活を通して様々な人と出会い、心が通じ合える経験を積み重ねてほしいと願っています。

園長 松尾栄理香