2025.12.01

12月のたより

 深まりゆく秋に併せて、街にはクリスマスソングが流れ、イルミネーションで彩られています。イエス様のお誕生をお祝いするクリスマスを迎える季節となりました。♪アドベントクランツにあかりがつくと かみのこイエスさまの おたんじょうがちかくなる まことのひかり イエスさまのおたんじょうを みんながまっています みんながまっています・・・・♪ (幼児さんびかⅡ)

聖モニカ幼稚園でも、先日のアドベント参観日にクランツの一本目のロウソクに火が灯り、保護者の皆様と共に礼拝を守ることができました。ありがとうございました。今年も一本一本増えていくクランツの灯りや、一枚一枚開かれるアドベントカレンダーに心を寄せ、子どもたちと一緒に喜びをもってクリスマスを迎えることができることを嬉しく思います。

『クリスマス』って、皆さんにとってどのような日でしょうか?聖モニカ幼稚園のクリスマスは「イエスさまのおたんじょうをお祝いする日」として迎えます。今からおよそ2000年も前に、暗闇だった世界に小さな光としてイエス様はお生まれになりました。人々の心の中を明るく照らす光としてこの世にいらしたイエスさまは、神さまがくださった最高の贈り物なのです。

イエスさまは、子どもたちにとってどのような存在なのでしょうか?合同礼拝やお部屋で行われる礼拝の中で、子どもたちはイエスさまのお話を聞いています。いつも優しく守ってくださるイエスさま。病気の人や困っている人を助けてくださるイエスさま。奇跡を起こして人々を救ってくださるイエスさま。毎日のお祈りやお話を通してイエスさまのことを身近に感じ、イエスさまの愛の深さを感じていると思います。

アドベント参観が終わると、ページェントで歌われる讃美歌がいろいろな保育室から聞こえてきました。子どもたちの歌声をききながら、アドベントを迎えたことを実感しています。昨年、今の年長組の子どもたちがクリブをみながら「おれ ヨセフさんになるけん」「わたしは マリアさまになる」と言っていた姿を思い出しました。年長組はこれから、いろいろな役を経験した後、配役を決めていきます。初めから一貫して希望の役が変わらない子どももいれば、いろんな役を経験することで気持ちが変わったり、友だちと同じ役を好んだりと、様々な姿が見られます。毎年、『子どもたちに希望に添う役をやらせてあげたい』と思うものの、役によっては偏ることも多く、そうはいかないのが現状です。以前、配役を決める時に、一つの役に定員以上の希望がありました。子どもたちと話し合った結果、くじ引きで決めることになり、一人の子どもが希望の役になれないということがありました。くじを引いて当たった子どもたちは「やった~」といって飛び跳ねましたが、一瞬にして当たらなかった友だちに気づき、「○○ちゃんがなれんかったんよ」といって、“喜びを鎮めた” というエピソードがありました。クリスマスを通して、いろいろなことに気づかされます。神さまはその時に適ったメッセージを与えてくださるそうです。2025年のクリスマス、皆様にはどんなメッセージが届けられるのでしょうか?

一人ひとり誰もが神さまから愛されている大切な存在として、喜びに満ち溢れるクリスマスとなりますように・・・☆

園長 松尾 栄理香