2020.12.01

12月のたより

♪アドベントクランツにあかりがつくと かみこのイエスさまの おたんじょうがちかくなる まことのひかり イエスさまのおたんじょうを みんながまっています みんながまっています・・・・♪ (幼児さんびかⅡ)
先日は、聖モニカ幼稚園のアドベント礼拝にお越しくださいましてありがとうございました。保護者の皆様とご一緒にアドベント礼拝を守ることができましたこと、感謝しております。
『クリスマス』って、皆さんにとってどのような日でしょうか?子どもたちに「クリスマスってなんのひだとおもう?」と尋ねてみると、「ケーキをたべる」「ツリーをかざる」「サンタさんがくる」「プレゼントをもらう」など、子どもたちは自分の知っているクリスマスを話してくれます。もちろん、どれも子どもたちが経験することだと思います。聖モニカ幼稚園で繰り返しクリスマスを迎えた子どもの中には「イエスさまのおたんじょうび」と答える子どももいます。私たちがこれから迎えようとしているクリスマスは、『イエスさまのお誕生をお祝いする日』です。今からおよそ2000年も前に、暗闇だった世界に小さな光としてイエス様はお生まれになりました。人々の心の中を明るく照らす光としてこの世にいらしたイエスさまは、神さまがくださった最高の贈り物なのです。
 イエスさまは、子どもたちにとってどのような存在なのでしょうか?合同礼拝やお部屋で行われる礼拝の中で、子どもたちはイエスさまのお話を聞いています。いつも優しく守ってくださるイエスさま。病気の人や困っている人を助けてくださるイエスさま。奇跡を起こして人々を救ってくださるイエスさま。毎日のお祈りやお話を通してイエスさまのことを身近に感じ、イエスさまの愛の深さを感じていると思います。
ある日、主体的な活動の中で、友だちにぶつかってしまい、相手の友だちが作っていたものが壊れてしまいました。もちろんわざとではありません。ぶつかった子どもも「ごめんね」とすぐに謝りました。その言葉に対し、「ゆるさん‼」と許すことができない友だち。すると、その様子を見ていた別の子どもが、「イエスさまのことばをわすれたの?」と言ったそうです。傍にいた保育者が「イエスさまのどんなことば?」と聞くと「なんどでもゆるす」と話してくれました。それを聞いた「ゆるさん‼」といった子どもも、「そうか…」と言いながら、自分の気持ちと向き合い、「いいよ」と言えたという出来事がありました。このエピソードを聞いた時、子どもたちの心の中にイエスさまがいらっしゃることを感じ、嬉しく思い、クリスマスを前に幸せな気持ちになりました。
子どもたちにとっても、大切なイエスさまのお誕生をお祝いするクリスマス。子どもたちと一緒に嬉しい気持ちを膨らませながら、喜びをもって待ち望み、その喜びを皆様と共に分かち合いたいと思います。

園長 松尾 栄理香