2024.11.01

11月のたより

ようやく金木犀の香りが漂うようになり、秋の深まりを感じています。真夏日を観測する日があったり、夏日が続いたり、そうかと思えば急に朝夕冷え込んだりと、不安定な10月でした。友だちと一緒に、そしてお家の方と一緒に参加した運動会。初めての小学校の広いグランドという場所での大舞台は、私たち大人が想像する以上に大きな不安や緊張があったことと思います。そんな中でも友だちと一緒に経験できたことは子どもたちの心を一回りも二回りも大きくしてくれたことでしょう。2学期はたくさんの行事があり、友だちと一緒に経験することを通して、これまで以上に仲間意識が高くなり、日々の活動の中でも達成感や充実感を味わう場面が増えてくると思います。毎年この時期は、秋が深まり豊かな実りがあるように、子どもたちの心も豊かに実っていくことを感じます。

園庭の柿の木が昨年よりもたくさんの実をつけました。昨年、初めて実った柿を食べてみたところ、渋くて食べられませんでしたが、今年は鳥が食べた跡があり、「もしかしたら、今年は甘いのかも…」と思っています。子どもたちは「もうたべられるんじゃない?」「もうオレンジだからとるよ!」と言いながら、食欲の秋に心を弾ませています。さてさて、今年は食べられるのでしょうか…?もう少し熟すのを待ってみることにします。

 

今年も幼児祝福式を迎えました。子どもたちの成長を皆様と共にお祝いすることができてとても嬉しかったです。祝福式の日までに、幾つかのクラスの子どもたちと一緒に、聖モニカ礼拝堂で礼拝を行いました。初めて礼拝堂に入り正面にある十字架を見て、「あのぼうはなんなん?」と聞いてくれた子どもがいました。子どもたちに十字架の話をして、聖モニカ幼稚園は神さまやイエスさまが守ってくださっていること、保育室やいろいろなところに十字架があることを伝えると、「ホールにある!」「ようちえんのうえにあるのみたことある」「ぼうし(園章)にもあるよ」と知っている十字架のことをたくさん話してくれました。子どもたちはよくみているんだな~と感心するほどでした。祝福式当日、永野チャプレンも十字架の話をしてくださいました。「今日は、お家の人や先生たちの他にイエスさまも一緒だよ。どうしてみんなが集まってくれたと思う?」とチャプレンが尋ねると、「みんなといるとたのしいから!」と答えてくれた子どもがいました。その言葉を聞いて心がじ~んとなりました。なんて素敵な言葉なのでしょう。そんな風に感じる子どもたちの心に触れることのできる日常に改めて感謝したいと思います。また、礼拝が終わって退堂した子どもたちから、「あ~たのしかった!」と本当に楽しそうな声が聞こえてきて、とても幸せな気持ちになりました。

11月の後半にはクリスマスを迎える準備、『アドベント』に入ります。子どもたちのことをいつも守ってくださるイエスさま、子どもたちのことを愛してくださるイエスさま、子どもたちが大好きなイエスさまのお誕生をお祝いする『クリスマス』を、子どもたちと一緒に準備していきたいと思います。

園長 松尾 栄理香