「うちゅうみたい!!」と子どもたちが声をあげたのは、干してある藍に染まったハンカチを眺めた時でした。今年も久保田先生や大山先生のご厚意で年長組の子どもたちが藍染めの体験をすることができました。感謝です。
自分たちで育てた藍の葉に久保田先生が育てられた葉を加えていただき、染め液を作ってくださいました。染め液には薬品も使うので独特の匂いがします。登園してきた園児たちは、「これなんのにおい?」「くさい」と思わず鼻をつまむ姿もありました。白いハンカチが染め液の中に浸かると、黄緑色に!その様子に子どもたちもビックリです。5分ほど付けた後はパタパタと空気に触れさせます。空気に触れると黄緑色から青色に…その化学反応にもビックリです。3回ほど同じ工程を繰り返し仕上げに酢水に浸けて色留めをしました。すると、青色が濃くなり、これまた子どもたちのとって不思議な現象です。自分たちでした豆絞りや縛ったハンカチをほどく作業がクライマックス。この作業が至難の業ですが、黙々と手を動かします。中には、「できん…やって…」と頼る姿もあり、手伝ってもらう場面もありましたが、最後まで粘り強く頑張っていました。豆はずしや縛りをほどいて模様が表れると「さかなになった」「まいくができた!」と歓声をあげていました。藍染めされたハンカチがウッドデッキの上で風になびく様を見て、「うちゅうみたい!」「うみみたいだね!」と感じたことを伝えてくれる子どもたちでした。貴重な体験となりました。